2026年2月、インフルエンザ患者数が再び増加し、今シーズン2回目の警報レベルに達しています。初冬に流行したA型のあとを追う形で、現在拡大しているのがインフルエンザB型です。
「B型は軽いって本当?」「嘔吐があるけど大丈夫?」「いつまで流行する?」「家族にうつさない方法は?」
こうした疑問に、医学的根拠に基づき、1項目ずつ丁寧に解説します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療は必ず医療機関で受けてください。
1. 今シーズンの流行状況を詳しく解説
■ なぜ“2回目の警報”が起きているのか?
通常のシーズンは
- 10〜12月:A型流行
- 1〜3月:減少傾向
ですが、今シーズンは
① 10〜12月:A型(H3N2系統)で大流行
② 1月:一旦減少
③ 2月:B型が拡大し再警報
という流れです。
■ なぜB型が後半に流行する?
理由は主に3つあります。
- A型流行後に免疫の偏りが生じる
- 学校・集団生活での再拡散
- 季節後半でもウイルスが生存しやすい環境
B型は春(4〜5月)まで続くことがあります。
2. インフルエンザB型とは何か(ウイルス学的解説)
インフルエンザウイルスはRNAウイルスです。
型の違い
- A型:動物とヒト両方に感染
- B型:主にヒトのみ
- C型:軽症が多い
■ B型の特徴
- 抗原変異(抗原ドリフト)は起こるが、A型ほど大規模ではない
- パンデミックは起こさない
- 地域的流行を繰り返す
つまり、「世界的脅威ではない」=「軽い」という意味ではありません。
3. A型とB型の違いをさらに詳しく
| 比較項目 | A型 | B型 |
|---|---|---|
| 宿主 | ヒト・鳥・豚 | 主にヒト |
| パンデミック | 起こす | 起こさない |
| 流行規模 | 大きい | 中規模 |
| 症状 | 典型的インフル症状 | 消化器症状が目立つことあり |
| 流行時期 | 早い | 遅い |
■ 消化器症状が出やすい理由(推測)
B型は小児で腸管症状を伴いやすいと報告されています。ただし明確な機序は完全には解明されていません。
4. 症状を「日ごと」に詳しく解説
■ 潜伏期間(1〜3日)
無症状だが感染力を持つ可能性あり。
■ 発症0日目
- 突然の高熱(38〜39℃)
- 悪寒
- 強い倦怠感
「急にぐったり」が特徴。
■ 発症1〜3日目
- 高熱持続
- 咳
- のどの痛み
- 頭痛
- 筋肉痛
- 下痢・嘔吐(特に小児)
この期間が最もつらい。
■ 4〜7日目
- 解熱
- 咳が残る
- 食欲低下
- 体力消耗
完全回復まで1〜2週間かかることも。
5. 子どもで注意すべき点
■ 脱水
嘔吐+高熱=脱水リスク。
サイン:
- 尿が少ない
- 口が乾く
- 元気がない
■ インフルエンザ脳症(まれ)
- けいれん
- 意識障害
- 異常行動
異常があればすぐ救急受診。
6. 高齢者のリスク
- 肺炎合併
- 持病悪化
- 入院率上昇
発熱が軽くても重症化することがあります。
7. 重症化のメカニズム
- ウイルスによる気道上皮破壊
- 二次性細菌感染
- 免疫過剰反応
特に基礎疾患がある人は要注意。
8. 感染経路を詳しく理解する
- 飛沫感染
- 接触感染
- エアロゾル(閉鎖空間)
特に家庭内では接触感染が多い。
9. 家庭内感染を防ぐ“具体的手順”
① 可能なら別室療養
② 看病者を固定
③ マスク常時着用
④ 共有物を減らす
⑤ 1日数回の換気
10. 予防に役立つ市販アイテム(ガイドライン配慮)
※医療行為を代替するものではありません。
① 不織布マスク
選ぶポイント:
- 3層構造
- 顔密着型
- JIS表示
② 手指消毒用アルコール(70〜80%)
外出後すぐ使用。
③ 加湿器(湿度50〜60%維持)
乾燥環境は感染拡大要因。
④ 経口補水液
脱水予防に有効。
⑤ 体温計
毎日の体調管理。
11. 今後のピーク予測
例年パターン:
- 2〜3月:ピーク
- 4月:減少
- 5月:収束
春休み期間中の家庭内感染に注意。
12. よくある質問
Q. A型にかかった後でも感染する?
はい。免疫は別です。
Q. 市販薬だけで大丈夫?
軽症なら自然軽快もありますが、高リスク群は受診推奨。
Q. 何日休む?
発症後5日+解熱後2日。
まとめ
インフルエンザB型は
- 軽症とは限らない
- 子どもで消化器症状が目立つ
- 春まで流行継続の可能性
- 高齢者は特に注意
基本対策の徹底と早期受診が重要です。


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