はじめに
酸化数という言葉を聞いたことがありますか?化学の中でよく使われる概念ですが、文系の方にとっては少し難しそうに聞こえるかもしれません。しかし、酸化数は日常生活の中でも意外と関係しているんです!このブログでは、文系の皆さんにもわかりやすく、酸化数について説明していきます!
酸化数とは?
酸化数とは、ある原子が化学結合の中でどれだけ電子を持っているかを示す仮想的な数値です。酸化数は、化学反応や化合物の構造を理解するために使われます。
酸化数は原子が電子を「得たり」「失ったり」する際に使われる数値!
なぜ酸化数が重要なのか?
酸化数を理解することで、化学反応の進行や物質の性質を予測することができます。例えば、錆びた鉄や酸っぱいレモンの中で起こっている化学反応を理解するのに役立ちます!
酸化数のルール
酸化数を決めるための基本的なルールがあります!
問題にチャレンジ!
次の下線の原子の酸化数を求めよ!
(1)Au (2) CO2 (3) HNO3 (4) Za2+ (5)SO42-
問題の解答!
(1)Au の答えはこちらをクリック!
ルール①より、単体の酸化数は0のため
答えは0!
(2) CO2の答えはこちらをクリック!
- ルール②より、Oの酸化数はー2である。
- 求めたい、Cの酸化数をxとおく!
- ルール③より、化合物の酸化数の総和は0
- そのため、右辺は0となる!
- 左辺は、それぞれの酸化数×原子の数(1つの場合は省略!)
- これを計算するとCの酸化数は+4となる!
答えは+4!
(3) HNO3の答えはこちらをクリック!
- ルール②より、Hの酸化数は−1,Oの酸化数は−2である。
- 求めたいNの酸化数をxとおく!
- ルール③より、化合物の酸化数の総和は0
- そのため、右辺は0となる!
- 左辺は、それぞれの酸化数×原子の数(1つの場合は省略!)
- これを計算するとNの酸化数は+5となる!
答えは+5!
(4) Za2+の答えはこちらをクリック!
ルール④より、単原子イオンの酸化数はイオンの電荷に等しい!
答えは+2!
(5)SO42-の答えはこちらをクリック!
- ルール②より、Oの酸化数は−2である。
- 求めたいSの酸化数をxとおく!
- ルール⑤より、多原子イオンの酸化数の総和はイオンの電荷に等しい!
- そのため、右辺は−2となる!
- 左辺は、それぞれの酸化数×原子の数(1つの場合は省略!)
- これを計算するとSの酸化数は+6となる!
答えは+6!
おわりに
いかがでしたか?酸化数について少しでも理解が深まったでしょうか。化学は一見難しそうに見えるかもしれませんが、基本的な概念を押さえておけば、より複雑な内容も徐々に理解できるようになります。今回のブログが、化学の世界に少しでも興味を持つきっかけになれば嬉しいです。次回は酸化数の変化と酸化・還元について解説します!
問題なども、随時作っていきますのでお楽しみください!この記事を見ながら、たくさんの問題に取り組みましょう!以下におすすめの教材を貼っておきます!
これからも文系の方にもわかるように、化学基礎・化学を解説していきますのでチェックお願いします!
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