🔷序章:なぜ“予言”が注目を集めるのか?
2025年現在、TwitterやYouTubeで再び注目されている予言の一つが、たつき諒の『私が見た未来』(旧題:君が見た未来)。
この漫画は、阪神淡路大震災・東日本大震災を“的中させた”と言われ、さらに「2025年7月5日 南海トラフ巨大地震」を予見しているというのです。
では、科学的に見てこの予言は本当に信ぴょう性があるのでしょうか?
📕『君が見た未来』とは?(予言の概要)
- 著者:たつき諒(夢を元にした漫画家)
- 初版:1999年
- 特徴:夢で災害のビジョンを見て、それを記録・漫画化
- 話題:2011年3月11日の東日本大震災を1999年の時点で予言したという口コミが拡散
特に注目を集めているのが、以下の文言:
「2025年7月5日、南海トラフ地震に関連する“大災害”が起きるかもしれない」
🧪科学的に検証!「南海トラフ」は本当に危ないのか?
✔ 南海トラフとは?
- 静岡県沖〜四国沖に広がる「プレート境界」
- フィリピン海プレートが日本列島の下に沈み込むエリア
- 約100〜150年周期で巨大地震を発生(前回は1946年・昭和南海地震)
✔ 地震予測はどこまで可能か?
🔹政府の見解(地震調査研究推進本部):
- 今後30年以内に70〜80%の確率でM8〜9の地震が起きる
- 南海トラフ地震は「ほぼ確実に来る」と考えられている
- ただし、正確な“日付”の特定は不可能
🔍 科学では「起こる確率」はわかっても、「いつか」はわからない。
ゆえに、7月5日というピンポイントの予言には懐疑的な視点が必要です。
🌀“予言”と“偶然”の境界線とは?
たつき諒さんの予言が当たったように見えるのは、いくつかの心理トリックが影響しています。
① バーナム効果(誰にでも当てはまる)
曖昧な内容でも、自分にだけ当たっていると感じやすい。
② 後知恵バイアス
災害が起きた後に、「あれが予言だった!」と解釈する心理。
③ 確率論から見る“的中”のマジック
何百人も「予言」すれば、数人は当たる。
後で当たった人だけが話題になり「予言者」と崇められる。
⚠ 科学的には“備えること”が最も重要
たとえ7月5日に来なくても、南海トラフ地震は高確率で今世代に起きます。
▼今からできること▼
- 家具の固定
- ハザードマップの確認
- 防災グッズの準備
- 非常時の連絡手段の確保(SNS, ラジオ, モバイルバッテリー)
📚まとめ:予言に頼らず、科学と向き合う
『君が見た未来』が話題になる理由は、人々が“予知”によって安心したいから。
しかし現実は、予言より「備え」の方が命を救う力があるのです。
✅豆知識:他にもある?「当たった」とされる予言
予言者 | 的中とされる災害 | 信ぴょう性 |
---|---|---|
ノストラダムス | 9.11テロ | 解釈次第 |
松原照子 | 東日本大震災 | 曖昧な表現 |
たつき諒 | 東日本・南海トラフ? | 書籍がベースだが…科学的には否定的 |
コメント