✅この記事でわかること
- 「氷と塩 アイス 作り方 原理」がわかる
- 「凝固点降下とは?」が中学生でも理解できる
- 自宅でできる簡単実験と注意点
- どんな塩を使えばよく冷えるのか?
第1章:氷と塩でジュースが凍る⁉️
「氷と塩を一緒にしてジュースをもむと、アイスができた!」
──これは多くの学校でも扱われる理科の定番実験です。
でも、なぜ塩を加えると温度が下がるのか?と疑問に思ったことはありませんか?
そのカギは、「凝固点降下(ぎょうこてんこうか)」という化学のしくみにあります。
アイスが作れるサッカーボール!?↓
🧪第2章:凝固点降下とは?水が凍らなくなるワケ
🔍【凝固点降下とは?】
「ある液体に物質(塩など)を溶かすと、その液体の凍る温度(=凝固点)が下がる」という現象のことです。
たとえば…
状態 | 凝固点(凍る温度) |
---|---|
水(H₂O)だけ | 0℃ |
水+塩(NaCl) | −5℃ 〜 −20℃程度 |
つまり塩を加えると、もっと冷えないと水は凍らない=氷が溶け始めるのです。

🧊第3章:氷がとけるとき、周囲の温度が下がる!
氷に塩を加えるとどうなるか?
- 氷が「溶けたい」けど、塩のせいで凍る温度が下がっている
- 周囲の熱をたくさん吸収して溶けようとする
- 結果、周囲の温度が急激に下がる!(−10℃以下になることも)
これが「凝固点降下」による強力な冷却効果です。
🍦第4章:この原理を使ってアイスを作る!
ジュースをジップ袋に入れて、そのまま冷凍庫に入れても、すぐには凍りません。
ですが…
🔥氷+塩で−10℃以下の環境をつくると、ジュースがわずか10分〜15分でシャーベットに!
🏠第5章:おうち実験レシピ(子どもとできる!)
📦【準備物】
- ジュース(100〜200ml)
- ジップロック袋(小1・大1)
- 氷(できればたっぷり)
- 食塩(大さじ3〜5程度)
- 厚手のタオルや手袋
🔧【手順】
- ジュースを小さい袋に入れて密封
- 大きい袋に氷+塩(氷:塩=3:1)を入れる
- 小袋を中に入れ、袋を密閉
- タオルで包んで10分間もみもみ!
- 中を開けると…ひんやりアイスの完成!
⚠️第6章:注意点とよくある疑問
⚠️手が冷たい!⇒必ず軍手やタオルを使用
氷+塩の袋は−10℃以下になります。低温やけどに注意しましょう!
❓砂糖や重曹ではダメ?
→ ダメではないですが、塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl₂)の方が冷却効果が強いです。
❓なぜ冷凍庫より早く凍るの?
→ 家庭の冷凍庫は −18℃前後で冷やす「静的冷却」。
氷+塩は化学的に急冷するので短時間で凍るのです。
🧂第7章:塩の種類でも冷え方が変わる!
塩の種類 | 冷却力 | メモ |
---|---|---|
食塩(NaCl) | ◎ | 安定して冷える。家庭向け |
岩塩 | ○ | やや効果がゆるやか |
塩化カルシウム(CaCl₂) | ◎◎◎ | 最強クラス。道路の凍結防止剤などに使われる |
※塩化カルシウムは直接手で触れないよう注意!
🔁第8章:生活の中にもある「凝固点降下」
- 除雪剤(塩化カルシウム)で雪がとける
- 海水はなかなか凍らない
- 車の不凍液(冷却液)にも応用
こうした現象もすべて「凝固点降下」の原理を使っているのです。
🧠まとめ:塩と氷の“化学反応”で冷却革命!
📌塩を加えると氷の温度が下がるのは「凝固点降下」という原理
📌−10℃以下の環境をつくることで、短時間でアイスが完成!
📌子どもと一緒に楽しめる実験にもピッタリ!

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