🟠 はじめに|子どもの頃の1年って、すごく長かったよね?
「小学生の頃の夏休み、めちゃくちゃ長く感じたな…」
「最近は、1年があっという間に過ぎていく」
こんな感覚、あなたにもあるのでは?
実はこれ、ただの気のせいじゃありません。
年を取るにつれて時間が早く感じるのは、ちゃんと理由がある現象なんです。
その鍵となるのが…
👉 「ジャネーの法則」って知ってる?
これは、19世紀のフランス人哲学者ポール・ジャネが唱えた考え方。
彼はこう言いました。
「人が感じる時間の長さは、自分の年齢に反比例する」
つまり…
- 10歳の子にとっての1年=人生の10分の1
- 50歳の人にとっての1年=人生の50分の1
だから、同じ1年でも、体感としてはどんどん短くなっていくというわけなんです。
🟡 なぜ?もっとくわしく解説!
①「相対的な感覚」が強くなる
人間は、何かを“比較”して感じる生き物です。
たとえば…
昨日より暑い → 暑いと感じる
去年より短く感じる → 早く過ぎたと感じる
10歳にとっての「1年」はこれまでの人生の10%だけど、50歳だとたった2%。
この違いが、「うわ、1年早いな…」という感覚を生むんです。
②「初めての体験」が減っていくから
子どもの頃って、
- 初めての遠足
- 初めてのプール
- 初めてのおつかい
などなど、“初めて”だらけですよね。
でも、大人になると同じような日常の繰り返し…。
🔍 実は、「新しい体験がある日」は、脳にとってとても濃い1日なんです。
だから子どもの1年は、たくさんの記憶と感動で“ぎっしり”詰まっている。
一方、大人の1年は、「なんとなく過ぎた…」と感じやすいんですね。
③「記憶の密度」が時間の長さを決める
時間って、時計の針だけで決まるものじゃないんです。
むしろ、「記憶の数と濃さ」が、“どれくらいの時間が経ったか”という感覚を作っているんです。
記憶がたくさんあると長く感じる。
記憶が少ないと短く感じる。
たとえば…
- 毎日同じ通勤 → あっという間に1ヶ月
- 初めての海外旅行 → たった1週間でも“すごく長く感じる”
つまり、「いつもと違うこと」が時間を濃くしてくれるのです。
🔵 科学的にもちゃんと説明できる!
「感覚の問題でしょ?」と思われがちですが、脳の研究でも裏付けがあります。
- 「ドーパミン」という脳内物質が、“ワクワク”や“新鮮さ”に関係
- 年齢とともにドーパミンの分泌が減りやすくなる
- その結果、毎日が“さらっと”流れてしまう
また、心臓の鼓動(心拍)も、子どものほうが速いので、同じ1時間でも、子どものほうが“たくさんの出来事があった”と感じることが多いそうです。

🟢 じゃあ、どうすれば「時間をゆっくり感じられる」の?
ここが一番知りたいところですよね。
実は、時間の体感はコントロールできます。
✅ 1. 新しいことを日常に入れる
・今までやったことのない料理に挑戦
・違う道で通勤してみる
・週末にプチ旅行をしてみる
→ いつもと違うことをすると、脳が「これは覚えなきゃ!」と刺激されて、時間が濃くなるんです。
✅ 2. 日記・写真・スケジュールで「記録」を増やす
・手帳に今日の一言を書く
・スマホで毎日1枚だけ“その日の風景”を撮る
・毎週日曜に「1週間の振り返り」
→ 記録が増えると、“思い出せる時間”が増えて、「あれ、先週けっこういろいろやったな」と感じられるようになります。
✅ 3. 「今ここ」に集中する時間を持つ
よく言われる“マインドフルネス”というやつですね。
- スマホを手放して、目の前の食事をじっくり味わう
- 音楽を聴くときは、他のことをせず音に集中する
→ 五感をフル稼働させて、“今”を強く意識すると、1分1分が濃くなるのです。
🔴 時間が早く感じるのは「悪いこと」じゃない
年を重ねて時間が早く感じるのは、“人生経験をたくさん積んできた証拠”。
それに、同じような日々を送れる=安定しているということでもあるんです。
でも、時々でいいので、**時間の流れを“意識して止めてみる”**のもおすすめです。
🟣 まとめ|“体感の時間”は、自分でデザインできる
最後に、大事なところだけをおさらいしましょう。
ポイント | 内容 |
---|---|
ジャネーの法則 | 年齢が上がるほど、1年が“人生全体に占める割合”が減るから短く感じる |
なぜ短く感じる? | 慣れ・記憶の薄さ・刺激の少なさ・ドーパミンの減少など |
対策は? | 新しい体験・記録・今に集中すること |

✨ おまけ|明日からできる「時間を濃くする」3つの習慣
習慣 | 具体例 |
---|---|
毎日1つ新しいこと | レシピを変える、違う道を通るなど |
日記or写真をつける | 一言だけでもOK!振り返りやすくなる |
毎週1時間だけ「集中時間」 | 読書・音楽・自然を感じる時間に |
もし「時間が足りない…」「1年が早すぎる…」と感じているなら、
それは人生が充実している証かもしれません。
でも、自分で時間の“感じ方”を少し変えるだけで、もっとゆっくり・丁寧に生きることもできるんです。
ぜひ今日から、「時間を濃くする暮らし」始めてみてください✨
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