はじめに
日常生活の中で、私たちは砂糖水や塩水など、さまざまな溶液を使っています。溶液とは、何かが水などに溶けたものを指します。例えば、砂糖が水に溶けた砂糖水や、塩が水に溶けた塩水です。これらの溶液が「どれくらい濃いのか」を知るために、「濃度」という考え方を使います。今回は、この濃度について、簡単に説明し、いくつかの計算問題を解いてみましょう。
溶液とは(中学の復習)
濃度とは
濃度は、溶液の中にどれだけ溶けている物質(溶質)が含まれているかを示すものです。よく使われる濃度の表し方には質量パーセント濃度(質量について)とモル質量(粒子の数について)があります。
質量パーセント濃度
質量パーセント濃度とは、溶液の質量[g]あたり溶質の質量[g]がどのくらい含まれているかをパーセント(百分率)で表した、濃度のこと
例題に挑戦してみよう!
・水100gに塩化ナトリウム25gを溶かしてできる水溶液の質量パーセント濃度を求めよ。
答えと解答はこちらをクリック!
答えは20%!
モル濃度
モル濃度[mol/L]とは、溶液1Lあたりに溶けている溶質の量を物質量[mol]で表した濃度
例題に挑戦してみよう!
・塩化ナトリウム0.5molを水を加え、200mLにしたときのモル濃度を求めよ。
答えと解答はこちらをクリック!
答えは2.5mo/L!
モル濃度と溶質の物質量
例題に挑戦してみよう!
0.2mol/Lの水酸化ナトリウムNaOH水溶液500mLには、何molのNaOHが溶けているか。
答えと解答はこちらをクリック!
答えは0.1mol!
さいごに
溶液の範囲についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?モル濃度やモル体積の計算問題も扱いましたが、計算をスムーズにするためのコツをいくつかご紹介します。
まず、単位をしっかり確認することが大切です。モル濃度は「mol/L」で表されるので、体積をリットルに統一して計算することがポイントです。また、計算式を覚えるだけでなく、なぜその式が成り立つのかを理解することで、問題に対して柔軟に対応できるようになります。
次に、計算ミスを防ぐために、途中経過をきちんと書き出す習慣をつけましょう。数字だけでなく、単位も一緒に書き出すことで、単位の変換ミスを防げます。
最後に、日常生活の中で化学の知識を意識してみると、理解が深まります。例えば、料理のレシピを「濃度」と考えてみたり、飲み物を「溶液」として見てみたりすると、化学が身近に感じられるかもしれません。
化学の基礎をしっかり押さえることで、計算も少しずつ慣れていけると思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は化学反応式について記事を投稿しますのでお願いします!エックスも始めましたのでおねがし致します!
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