2024年から2025年にかけて、日本では 百日咳(ひゃくにちぜき)の大規模な流行 が続いています。
「百日咳なんて昔の病気では?」
「赤ちゃんがかかるものじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし今、専門家が強く懸念しているのが、
特効薬であるマクロライド系抗菌薬が効きにくい “耐性百日咳菌” の拡大 です。
実際に、福岡県や共同通信の報道では、
国内で検出された百日咳菌の約8割が耐性化している とも伝えられています。
(2025年11月22日報道)
この記事では、最新の流行状況と耐性菌の問題、家庭で気をつけるポイント、大人が特に注意すべき理由、そして赤ちゃんを守るための具体的な対策を専門医の視点で詳しく解説します。
さらに、予防や家庭管理に役立つ おすすめ商品 も紹介します。
■ 百日咳とは?
大人では“しつこい咳”で済むが、赤ちゃんでは命に関わることも
百日咳はボルテラ・パラペルタス菌が引き起こす感染症で、
長期間続く激しい咳 が特徴です。
【主な症状】
- 2週間以上続く咳
- 夜間に悪化
- 発作的に止まらない
- 息ができなくなるほどの激しい咳込み
- 咳の後に“ヒューッ”という吸気音(whoop)
大人は軽症で済みやすく、“風邪の延長”と思われてしまいがちですが、
乳幼児では無呼吸・けいれん・肺炎など命に関わる重症化リスク があります。
■ なぜ今、百日咳が増えているのか?
2024〜2025年の急増には複数の要因があります。
① コロナ禍で免疫を獲得する機会が減った
マスク・消毒・行動制限により、百日咳含む多くの感染症が一時的に減少。
しかしその間、自然感染も少なくなり、人々の免疫レベルが低下。
② ワクチン接種率の低下・遅れ
コロナ禍での受診控えにより、
乳幼児の接種スケジュールが遅延した家庭が増加。
③ 大人の“免疫の切れ”が増えている
百日咳ワクチン(DPT)の免疫は 5〜10年で弱まる とされます。
大人の多くはすでに免疫が薄れており、感染源になりやすい状態。
④ “耐性菌”の出現と拡大
従来治療の中心だった マクロライド系抗菌薬が効きにくい株が増加。
治療期間が長引き → 感染しやすい期間も延び → さらに広がる悪循環。
■ 今問題になっている「マクロライド耐性百日咳菌」とは?
百日咳の治療には、
- エリスロマイシン
- クラリスロマイシン
- アジスロマイシン
といった マクロライド系抗菌薬 が使用されてきました。
しかし近年、国内で確認される百日咳菌の中に、
これらの薬が効きにくい耐性菌が増えている ことが判明。
2025年11月の報道では、
国内で検出された菌の 約8割が耐性菌 だったケースも。
■ 耐性菌の何が怖いのか?
- 治療が効きにくい
- 症状が長引きやすい
- 周囲にうつす期間が長くなる
- 赤ちゃんに感染する確率も高まる
特に、
「咳だけで元気だから大丈夫」
と考えてしまう 大人の見過ごし感染 が大きなリスクです。
■ 大人の咳が赤ちゃんを危険にさらす理由
大人が百日咳にかかった場合、
多くは “軽症の長引く咳” 程度で済みます。
しかし 症状が軽い=感染力が弱い わけではありません。
むしろ、症状が軽いことで 気づかず家庭で赤ちゃんにうつしてしまう ケースが最も多いのです。
赤ちゃんがかかるとどうなる?
- 無呼吸
- 低酸素
- 肺炎
- けいれん
- 重篤な合併症
- 最悪の場合、死亡例も
百日咳ワクチンは 生後3か月から。
つまり生後0〜2か月の赤ちゃんは、
防御手段がほぼゼロ。
だからこそ、
大人が“盾”になることが最重要 なのです。
■ 家庭で今すぐできる対策(大人向け)
① 2週間以上咳が続いたら“百日咳の可能性”を考える
風邪や喘息ではなく、
百日咳の“典型的な症状”として 長引く咳 があります。
特に以下もあれば要注意:
- 夜に咳が悪化
- 発作的に止まらない
- 咳の後に呼吸音(whoop)がある
- 家族に長く咳の人がいる
② マスク着用を徹底する
赤ちゃんのそばでは 必ずマスク。
特に耐性菌が増えている現在、
“症状が軽くても感染源になりうる” と考えるべきです。
③ 早めに医療機関を受診する
「数週間続く咳」を軽視しないこと。
百日咳は検査が可能で、適切な治療で感染期間を短くできます。
④ 家族のワクチン履歴をチェックする
以下が特に重要です:
- 生後3・4・5か月(初回)
- 1歳〜1歳半(追加)
- 就学前の追加接種(任意)
就学前の追加接種(第5期)は任意ですが、
小児科学会は強く推奨。
⑤ 家庭内の換気・加湿をしっかり
ウイルス・細菌は 乾燥した空気で拡散しやすい ため、
加湿器で50〜60%を維持するのがおすすめ。
■ 赤ちゃんを守るための「最重要ポイント」
- 大人が咳をしている場合は赤ちゃんに近づかない
- 抱っこ・授乳時は必ずマスク
- 手洗い・アルコール消毒を徹底
- 訪問者(祖父母など)の咳にも注意
- 家族全員がワクチンの接種漏れを確認
赤ちゃんを守るのは、
“赤ちゃん自身”ではなく 周囲の大人の行動 です。
■ 百日咳の疑いがある場合、何科を受診すべき?
- 大人 → 内科・呼吸器内科
- 子ども → 小児科
検査には
- PCR
- 鼻咽頭ぬぐい液による病原体検査
などが用いられます。
■ 百日咳予防・家庭管理に役立つおすすめ商品
※一般向けで、治療や診断を目的とするものではありません。
① 【高性能マスク】
■ 「ユニ・チャーム 超快適マスク」
大人が咳をしているときは必須。
着け心地が良く、長時間でも苦しくないため家庭での着用に最適です。
② 【高機能空気清浄機】
■ ダイキン「ストリーマ空気清浄機」
空気中の細菌・ウイルスを抑制。
乳児のいる家庭では空気環境を整えることが重要です。
③ 【加湿器】
■ SHARP プラズマクラスター加湿器
冬の乾燥は咳を悪化させ、空中散布を助長します。
湿度管理で感染リスクを低減。
④【赤ちゃん用の高機能ベビーモニター】
■ パナソニック ベビーモニター
赤ちゃんが咳き込む時間帯(夜間)の安全管理に役立つ。
■ まとめ:大人のたった1つの咳が、赤ちゃんを危険にさらす
百日咳は“昔の病気”ではなく、
2024〜2025年にかけて再び大流行している現役の感染症 です。
しかも今は、
抗菌薬の効きにくい耐性菌が急増中。
症状が軽い大人が感染に気づかず、
家庭の赤ちゃんにうつしてしまうケースが最も危険です。
▼ 今日からできること
- 2週間続く咳は医療機関へ
- 赤ちゃんの前では必ずマスク
- 家族のワクチン履歴をチェック
- 家庭内の換気・加湿
- 体調不良時は赤ちゃんとの接触を避ける
赤ちゃんを守るためには、
「大人が感染しない・うつさない」という意識 が欠かせません。
あなたの行動が、
小さな命を守る大きな力になります。
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