片足が痛い・むくむ人は要注意|深部静脈血栓症を防ぐ正しい知識と対策
はじめに|「こたつで動かない正月」は本当に安全なのか
正月休みといえば、「こたつに入ってテレビを見ながらゴロゴロする寝正月」を思い浮かべる方も多いでしょう。
年に一度くらいは、何もせずゆっくり過ごしたい——それは自然な気持ちです。
しかし、医療の現場ではこの「こたつで長時間動かない生活」が原因と考えられる、ある重大な病気が毎年のように報告されています。
それが、いわゆる 「こたつ血栓」 です。
特に注意すべきなのは、
- 片足だけが痛い
- 片足だけがむくむ
- ふくらはぎが張る・熱っぽい
- 足を押すと痛む
といった症状がある場合です。
これらは命に関わる病気のサインである可能性があります。
こたつ血栓とは何か|正式名称は「深部静脈血栓症」
「こたつ血栓」は医学用語ではありません。
正式には 深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis:DVT) と呼ばれます。
深部静脈血栓症とは
足の奥深くにある静脈に血のかたまり(血栓)ができる病気です。
主に次の部位で起こります。
- ふくらはぎ
- 太もも
- 骨盤内の静脈
問題なのは、この血栓が剥がれて肺に流れる危険があることです。
最も恐ろしい合併症|肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
足にできた血栓が血流に乗って肺の血管を詰まらせると、
肺血栓塞栓症を引き起こします。
これは一般に「エコノミークラス症候群」として知られています。
肺血栓塞栓症の症状
- 突然の息切れ
- 胸の痛み
- 動悸
- 咳、血痰
- 失神、最悪の場合は突然死
症状が出た時点で命の危険がある状態であり、早期発見が極めて重要です。
なぜ「寝正月+こたつ」が血栓を招くのか
深部静脈血栓症は、以下の3つの条件が重なると起こりやすくなります。
これは医学的に 「ウィルヒョウの三徴」 と呼ばれます。
① 血流の停滞(長時間動かない)
こたつに入ったまま、
- 数時間〜半日ほとんど動かない
- 足を伸ばさず、曲げた姿勢が続く
この状態では、足の筋肉がポンプとして働かず、血液が滞ります。
② 血液が濃くなる(脱水)
こたつは想像以上に体の水分を奪います。
- 暖かくて喉の渇きを感じにくい
- トイレに行くのが面倒で水分を控える
- アルコールを飲む
これらが重なると、血液がドロドロになり血栓ができやすくなります。
③ 血管のダメージ
加齢、喫煙、生活習慣病(高血圧・糖尿病)などにより、
血管の内側が傷ついていると、血栓はさらにできやすくなります。
要注意!こんな人は「こたつ血栓」高リスク
次の項目に当てはまる人は、特に注意が必要です。
- 40歳以上
- 肥満傾向がある
- 喫煙者
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症がある
- 長時間座る仕事をしている
- 過去に血栓症を起こしたことがある
- 脱水しやすい(高齢者など)
一つでも該当する場合、寝正月は「リスク行動」になり得ます。
見逃してはいけない初期症状|片足だけが危ない
深部静脈血栓症の特徴は、「左右差」です。
危険なサイン
- 片足だけむくむ
- 片足だけ痛い
- 片足だけ熱っぽい
- 片足だけ赤い・色が違う
両足同時に起こることはまれです。
「そのうち治るだろう」と放置するのは非常に危険です。
こたつ血栓を防ぐための基本対策
① 1時間に1回は足を動かす【最重要】
- 足首を上下に動かす
- かかと上げ・つま先上げ
- その場で立ち上がる
たった1〜2分で十分です。
② 水分補給を意識的に行う
- のどが渇く前に飲む
- アルコールだけにしない
- 常に手の届く場所に飲み物を置く
③ こたつの温度を上げすぎない
- 「暑い」と感じたら要注意
- 体が温まりすぎる=脱水が進行
予防に役立つおすすめ商品【実用性重視】
着圧・コンプレッションソックス(最も手軽)
足の血流を下から上へ押し上げる効果が期待できます。
医療・予防目的で選ぶなら
- 医療用着圧ソックス(段階着圧設計)
- ふくらはぎを重点的にサポート
- 長時間座る人向け
日常使いしやすいタイプ
- 市販の着圧ソックス(弱〜中圧)
- 寝正月・在宅時間に最適
- 締め付けすぎないものを選ぶ
※ きつすぎる着圧は逆効果になることがあるため注意。
水分補給を促すアイテム
- 保温マグ・タンブラー
- こたつから出ずに飲める
- 「飲む回数」が自然に増える
- 目盛り付きボトル
- 1日の摂取量が可視化できる
足の動きをサポートするグッズ
- フットレスト(足置き台)
- 足首を動かしやすい
- 足裏刺激マット
- 無意識でも筋ポンプが働く
「これって血栓?」と思ったらどうする?
次の場合は、様子見せず医療機関を受診してください。
- 片足の痛み・むくみが続く
- 歩くとふくらはぎが痛む
- 急な息切れや胸痛が出た
特に息切れや胸痛は救急受診が必要です。
まとめ|寝正月を安全に楽しむために
最後に重要ポイントを整理します。
・こたつで長時間動かないことは血栓リスクになる
・片足だけの痛み・むくみは危険サイン
・水分補給と足の運動が最大の予防策
・着圧ソックスは手軽で有効な対策
・異変を感じたら迷わず受診する
寝正月は悪ではありません。
正しい知識とちょっとした対策があれば、安全に楽しむことができます。
「動かない正月」を、「賢く休む正月」に変えていきましょう。
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