はじめに|止まらないインフルエンザの流行
現在、日本各地でインフルエンザが過去10年でも例を見ない規模で流行しています。北海道では1医療機関あたりの患者数が警報レベルを大きく上回り、年末年始の人の移動によって、さらなる感染拡大が懸念されています。
特に子どもや高齢者、基礎疾患のある方にとっては、感染そのものだけでなく「重症化」を防ぐことが重要です。
本記事では、FNNプライムオンラインで紹介された感染症対策の専門家・北海道医療大学 塚本容子教授の解説をもとに、
- 科学的に効果が高いインフルエンザ予防法
- 「うがい」より重要な意外な対策
- 家庭で今日から実践できる免疫力アップ習慣
をわかりやすく・詳しく解説します。
インフルエンザ予防の基本|まずは王道の6原則
北海道の保健福祉部では、インフルエンザ感染を防ぐための6つの基本ポイントを挙げています。
① 人混みを避ける
② 手洗い・消毒
③ 十分な休養と栄養
④ マスク・せきエチケット
⑤ 加湿・換気
⑥ ワクチン接種
これらはどれも重要ですが、塚本教授が「最も予防効果が高い」と強調するのが「手洗い」です。
【最重要】インフル予防で一番効果が高いのは「手洗い」
インフルエンザウイルスは、
- ドアノブ
- スマートフォン
- 電車のつり革
- 買い物かご
など、日常的に触れる場所に多く付着しています。
そのため、
正しい手洗いを徹底することが、最も確実な感染予防法
とされています。
正しい手洗いのポイント
- 石けんを使い30秒以上洗う
- 指の間・爪の間・手首まで洗う
- 外出先ではアルコール消毒を併用
👉 帰宅後すぐの手洗いが最大の防御策です。
「うがい」より「歯磨き」が重要?意外な新常識
長年、感染症対策といえば「手洗い・うがい」と言われてきました。
しかし塚本教授によると、
うがい単体の予防効果は、実はそれほど高くない
とされています。
なぜ「歯磨き」がインフル予防に効くのか
口の中には、数百種類もの細菌が存在します。口腔内が不潔な状態だと、
- 炎症が起きやすくなる
- 免疫機能が低下する
- ウイルスが増殖しやすくなる
という悪循環が生まれます。
一方、丁寧な歯磨きを習慣化している人は
- 口腔内が清潔
- 免疫力が保たれる
- インフルエンザの重症化を防ぎやすい
ことが研究で示されています。
歯磨きで意識したいポイント
- 1日2〜3回、特に就寝前は必須
- 歯だけでなく歯ぐきもやさしく磨く
- デンタルフロス・歯間ブラシを併用
👉 「うがい」よりも「歯磨き」こそが、現代の感染症対策なのです。
加湿は最強の粘膜ケア|湿度40%以上をキープ
空気が乾燥すると、
- 鼻や喉の粘膜が傷つく
- ウイルスが侵入しやすくなる
という状態になります。
塚本教授は、
室内湿度を40〜60%に保つことが、感染防御に非常に重要
と指摘しています。
加湿のメリット
- 粘膜のバリア機能を保つ
- ウイルスの空気中浮遊時間を短縮
- 喉の痛み・咳の予防
冬場はエアコン使用で湿度が20%以下になることも多いため、加湿器の使用は必須です。
注目の新習慣「鼻うがい」で重症化を防ぐ?
近年、医療現場でも注目されているのが「鼻うがい(鼻洗浄)」です。
鼻うがいが注目される理由
- ウイルスは鼻腔から侵入することが多い
- 鼻の奥で増殖しやすい
- 早期に洗い流すことで症状悪化を防ぐ可能性
正しく行えば、
インフルエンザや風邪の重症化リスクを下げる
とされています。
※必ず専用の洗浄液を使用し、水道水を直接使うのは避けましょう。
生活習慣の見直しも免疫力アップの鍵
塚本教授は、
生活リズムが整っている人ほど感染しにくい
とも述べています。
免疫力を高める生活習慣
- 十分な睡眠(7時間以上)
- 栄養バランスの取れた食事
- 無理をしない
- 体を冷やさない
特に年末年始は生活が乱れがちなので、意識的な体調管理が重要です。
【おすすめ商品】インフル予防に役立つアイテム
● 電動歯ブラシ(例:パナソニック ドルツ)
- 歯垢除去力が高い
- 短時間でも効率的
- 高齢者や子どもにも使いやすい
● 口腔ケア用洗口液(例:モンダミン・コンクール)
- 口内細菌の増殖を抑制
- 歯磨き後の仕上げに最適
● 加湿器(例:ハイブリッド式加湿器)
- 過加湿を防げる
- 電気代が比較的安い
- 家族全員の健康管理に
● 鼻うがい専用キット(例:サイナス・リンス)
- 初心者でも使いやすい
- 痛くなりにくい設計
まとめ|正しい知識でインフルエンザを防ごう
インフルエンザ対策で本当に重要なのは、
- 手洗いの徹底
- 歯磨きによる口腔ケア
- 加湿による粘膜保護
- 鼻うがいでウイルス侵入を防ぐ
といった、科学的根拠に基づいた習慣です。
流行期だからこそ、間違った思い込みではなく、
「正しい予防法」を家族全員で実践すること
が最大の防御になります。
この冬を健康に乗り切るため、今日からできる対策をぜひ取り入れてみてください。
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